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多リンク式安全膝
M0781 SwanS

製品ロゴマーク

活動度・体重制限

活動度・体重制限表
活動度 体重制限
1〜2 75kg

ロック膝を使用する方に。

製品特長

適応

SwanSは、体重75kgのロック膝を選択するべきか、遊動膝(安全膝)を選択するべきか迷うような活動度のユーザーからご使用いただける膝継手です。

適応範囲図


5節リンク

立脚相前半の膝折れ防止(動的安定機構)
SwanSが完全伸展位で踵に荷重すると、SwanSのリンクはバウンシングバンパで衝撃を吸収しながら変位(軽度屈曲)します。その際、前後の縦リンクが平行に近づき、膝継手の瞬間回転中心が股関節の上後方に瞬時に移動して、立脚相前半の膝折れを完全に防止します。
立脚相中期でSwanSのリンク変位はゆっくり回復して基本の4節リンクに戻り、膝屈曲が可能となります。
バウンシング機構
立脚相前半でSwanSのリンクが弾力的に変位(軽度屈曲・4度以内)することにより、体重心の上下動を減少させ、同時に立脚相で身体が床から受ける衝撃を吸収し、前進運動をよりスムーズにします。結果として、歩行によるエネルギー消費を減らし、正常歩行に近い滑らかな歩容(double knee action)が得られます。
バウンスの期間・感度および量は、SwanSの傾きおよびバウンシングバンパの圧縮量により、体重や活動度に合わせて調節できます。

ロック膝を使用する方に。

歩行訓練に
SwanSは、小容量の空圧シリンダと強めの伸展補助ばねを備えています。そのため、適応となる低活動のユーザーや、義足使用開始直後のユーザーでは、基本的には遊脚相でSwanSの屈曲は起こりません。しかし、歩行訓練を行うにしたがって、少しずつ遊脚相で屈曲させながら歩行することができるようになります。SwanSをしっかりと振って歩行できるようになり、遊脚相制御に物足りなさを感じてきたら、遊脚相制御装置に油圧シリンダを備えたM0780 Swanへステップアップする、といった使用方法が可能です。
より安定性の高い瞬間回転中心位置
SwanSは、ロック膝を使用しているユーザーでも安心して歩行できるように、M0780 Swanよりもさらに安定性の高い位置に瞬間回転中心を設定しました。バウンシング時には、より高く後方に瞬間回転中心が移動します。股関節軸よりも、はるかに高く後方に瞬間回転中心が移動することで、踵設置直後の膝折れをロック膝のように完全に防止します。
ロック膝を超える安定性、歩きやすさ
SwanSは、活動度の低いユーザー向けに、さらに安定性の高いリンク構成に変更しています。それに伴い、立脚相初期によりバウンシングしやすくなりました。バウンシング機構によって、踵接地から足底接地までの期間を短くし、特に下り坂や凸凹道でロック膝よりも安定した歩行が可能です。

定摩擦機構

ワンウェイクラッチを採用した定摩擦機構SwanSには、ワンウェイクラッチを採用した、伸展にのみに働く定摩擦機構が組み込まれています。歩行訓練を通して、SwanSを遊脚相で屈曲させて歩行できるようになると、完全伸展時のターミナルインパクトが気になってきます。その際には、定摩擦調節ねじを締め込む事でターミナルインパクトを低減できます。



コンセプト

開発者のコメント

使用者の義足歩行で発生する膝継手への負荷ベクトルを分析し、動的安定が得られるよう5節リンクを配置しました。冗長リンクは安全性と快適性という両立が難しい条件をみたしています。機能がもたらした「安全快適で疲れない歩行」が「優雅」とも訴えるよう意匠をこらし、従来、見落とされていた坐位でのコスメージスも念頭に置きました。ノーマライゼーションには、使用者が義足を隠そうとしないことも含まれます。それを意識してデザインしました。


デザインのポイント

  1. 前方のS字形状リンクは膝を屈曲させたときに、ソケットとの干渉を防ぎます。下方を絞り込み脛骨部をスマートにしました。
  2. 衣服や指を挟まないように、伸展ストッパを内部に設置。全方位に丸みのある造形でやさしい機械感を出しました。

ユーザビリティ

使用者が意識しなくても、動的安定機構(リンクジオメトリによる膝折れ防止)とバウンシングにより安心して、安全に・楽に・美しく歩くことができる5節リンク機構を実現しました。従来の、ハンディキャップを「隠す義足」とは一線を画し「見せる義足」へと意匠をこらし、使用者および周囲の者の心の面へも働きかけたいと思います。


製品仕様

M0781 製品仕様一覧表
モジュール番号 M0781
製品名 SwanS
活動度 1〜2
体重制限 75 kg
重量 668 g
全長 196 mm
全幅 63 mm
材質 アルミ合金
遊脚相制御装置 空圧シリンダ・伸展補助ばね
立脚相制御装置 バウンシング機構
最大屈曲角度 150°
組付け寸法 組み付け寸法図

その他

愛称の由来

Swanシリーズ3つ目となる膝継手です。SwanSの語尾の「S」には、「Simple(単純)・Safety(安全)・Silver(高齢の意を指す)・Spring(ばね)」の4つの意味があります。なかでも、遊脚相制御装置を伸展補助ばねにしたことから、「Spring」と、Swanよりもお年寄り向けに設計したということで「Silver」という意味合いが大きいです。アッパーとロアーの配色もこの「Silver(銀色の意を指す)」からきています。実はSL義足の膝継手もこの原則にしたがって、Silverを基本色としています。SwanSが適応となるユーザーを意識して慎重に設計されたことがお分かりになるかもしれません。 ロゴマークは、Swan、Swan100では「S」に白鳥をあしらっていましたが、SwaSでは真面目(?)に文字によるデザインとなりました。実は、Swan、Swan100のデザインについては、「遊びすぎでは?」という声もあったのです。結果的にはそのインパクトで、愛称とセットでSwanの名前を広めるのに一役買ってくれました。